【エニアグラム】トライタイプ514――Description by Fauvre
トライタイプについて出回っているタイプ毎の記述は、Personality Cafe出典のものが多いらしい。
トライタイプの提唱者であるFauvreは、そこに書かれている記述への修正を一部試みている。不服に思ったらしいものの一つが私の自認である514。この日本語訳は見当たらなかったので、読んでみる。
2021年2月23日の記事の抜粋。悪訳注意。
トライタイプ514は自身のことについて神経質、気取っている、気難しいと思ったり、そのように述べることはない。事実、これらの語はトライタイプ514とは正反対である。彼らが「環境への要求が高い」ということもない。その代わり、514は(人々に)見られることなく人々や状況を学習・観察できるようにするため、環境から身を隠そうとする。目立つことはt5の防衛戦略の中にはないのである。しかしながら確実なのは、このトライタイプ514は大いに知的であり、これは論理的、合理的、几帳面であろうとすることの増幅を伴うものである。
The 514 Tritype® does not see themselves or describe themselves as fussy, pretentious, and fastidious. In fact, these words are antithetical to the 514 Tritype®. Nor are they “highly demanding of their environment.” Instead, the 514 is trying to be unseen in their environment in order to be able to study and observe people and situations without being seen…so standing out is not a part of the type 5s defense strategy. However, what is accurate is that this 514 Tritype® is highly intellectual with an amplified need to be logical, rational, and methodical.
Personality Cafeなどに載っている514の記述に対する反論。
増幅(amplify)というのは、トライタイプにあるエニアタイプが影響してその特徴を強めていること。
引用した箇所にはないが、他のところには増幅の反対として最小化(minimize)という表現もある。例えばトライタイプ478ならば、t4の内向的・内省的な性質が7と8の外向性によって抑えられる。
「理想主義的で信念がある」というのはこのt5(514=訳注)にあてはまる。しかし、「自身の基準に満たない人々や状況に非常に批判的・拒絶的である。多くの者は彼らを気難しいと言うだろう」というのは、動機というよりも行動面の記述である。また、これはトライタイプ514よりも614に近い。
“Idealistic and principled, is true of these 5s but … “very criticizing and rejecting of people and situations that do not meet their standards – many would call them fastidious.” is describing behaviors rather than motivations and truer of the 614 Tritype® than the 514 Tritype®.
Fauvreは行動よりも動機に着目しろとよく強調している。
ところで、主タイプが6になると何故気難しくなるんだろうか?
「彼らはある程度、自身が他者より優れ、異なっており、『誤解されているが素晴らしい』と信じている。実際には、彼らの知性、洞察力、論理的思考、そして身体的・感情的な脆さにより、過度に知的なイメージが与えられている」
このトライタイプ514は確実に、より抑制的で自意識が高いだけでなく、個人的かつ知的(5,4)、理想主義的(1,4)で洞察力がある(5,4)。この514は集中しており、徹底的である。(5,4)によって優れている(ような態度を取る)よりも、(1,5,4)により傲慢で見下した反応をすることが原因である。(5,4,1)によって、他のt5よりも正確で、道徳的に正しく、誤りがなく、なおかつ倫理についての考えに集中している。(1,4)(1,5)のためである。
“To a certain extent, they believe themselves to be superior and different from others - misunderstood but brilliant. Indeed, their intellect, insightfulness and logical thinking, as well as their physical and emotional fragility contribute to an overly cerebral image.”
This 514 Tritype® is definitely more inhibited and self-conscious, as well as private, and intellectual (5,4) and idealistic (1,4) and insightful (5,4). The 514 Tritype® is focused and thorough due to the (1,5,4) arrogant and condescending reactions rather than superior (5,4). Accurate, right, and correct (5,4,1) and more focused on their own idea of ethics than other 5s because of the (1,4) and (1,5).
「このトライタイプ514」と述べているように、Personality Cafeの記述は514全般についての記述ではなく、ある514個人を記述しているものと主張したいように読める。
カッコの中の数字の順番は何か意味があるのだろうか。この記述があくまでも514のものであり、154や541など他のアーキ145ではない理由も何だろう?
したがって514は、(5,1)による過剰な準備や、(5,1,4)による抑制と、増幅された共通の価値観の結果として表れる、完璧主義の資質が原因となる遅れを特徴とする形の反応に陥りやすいトライタイプである。トライタイプ514は躊躇し、不安に駆られながら情報収集を続け、行動に移すのが遅れる可能性がある。しかし、意義深い注目すべき点は、トライタイプ514はt5による分析の複雑さとt4による感情の複雑さが複合しているが、(1,5,4)の組み合わせによって行動を起こすのに苦労していることである。この理由は、(4,1)の線による増幅のためである。よくあるそっくりさんは954や964である。
So, the 514 Tritype® is the Tritype® that is most inclined to over-prepare (5,1) and fall into a style of response that is characterized by delays due to the inhibitions (5,1,4) and perfectionist qualities that emerge as a result of the shared values that are amplified. The 514 Tritype® hesitates and may anxiously continue to gather information and delay taking action. However, what is meaningful and noteworthy, is that the 514 Tritype® combines the 5s analytical complexity with the 4s emotional complexity, but they struggle with taking action due to the combination of the (1,5,4). The reason for this is due to the amplifications of the (4,1) line. A common look-a-like is the 954 and the 964.
personality cafe出典の文章には、そっくりさんは154や451だと書いてある。Fauvreは、この2タイプよりも954と964が514に似ていると言っている。
Fauvre的な修正の方向としては、
OUT→神経質、気取っている、気難しい、基準が高く批判的・拒絶的
IN→(神経質、気取っている、気難しい)の反対の性質=(おおらか、気取らない、フレンドリー???)、隠者的、準備が過剰、行動に苦慮、倫理的
……と、だいぶ棘が取れた印象に。
Personality Cafeの記述は1が強すぎ?加えて、不健全なタイプは大体が「批判的」なので、「批判的」をタイプの記述に用いるのは適切でないという話もある。
おまけ(4w5-1w2-5w4)
気難しいと自認するトライタイプも下の引用のように明らかにしているが、ウィングと本能のサブタイプの限定がとても細かい。
これに対し、4w5-1w2-5w4のSpは自身のことを気難しいと述べる。
In contrast, the self-preserving 415 with the 4w5, 1w2, and 5w4 does describe themselves as fastidious.
<出典>
(2022年1月1日アクセス)
(2022年1月1日アクセス)
Fauvreが批判していると思われる記事。