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性格類型のマイナーな資料庫。中国語と英語。

【エニアグラム】タイプ9ソーシャル(So)の記述――Description by 裴宇晶

中国のエニアグラム指導者である裴宇晶氏がタイプ9ソーシャル(So)の記事を上げていたので抜粋で訳してコメント。

 

www.zhihu.com

(2023年5月31日掲載、2024年1月21日閲覧)

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タイプ9Soはカウンタータイプの9である。集団に溶け込み、さまざまな社交グループに参加し、集団の全ての人のために積極的かつ主体的に奉仕し、集団のなかで積極的に奉仕することを通じ、参加しているという実感を得る。他のt9と比べて積極的で行動力があるが、これは依然としてある種の麻痺である。

中国のt9の説明では「麻酔」とも「麻痺」とも訳せる「麻醉」という単語が頻発する。とりあえず麻酔と訳すとなんだか医療用語みたいなので麻痺とするが、他に良い訳語ないかな?

 

「集団の中では、私は他人に対して自然にお茶や水を運ぶ。私は熱意あふれることはなく、熱意がないということともない。そこに参加していればよい。集団で必要とされたら、私は奉仕すればよい。しかし、他人が私に『要らない』と言ったといき、私はどうすれば良いのかわからず、ある種の分離した感じがある。あなたのニーズを教えてくれると良い。私は協力すればよいのだから」。

 

t9Soは積極性の中で麻痺し、奉仕の中で麻痺し、歌って踊る中で麻痺する。

 

「集まりが終わると、私はよく積極的かつ自発的に人を家に送る。遠回りしなければならない時でも一人一人送るだろう。私にはいかなる目的もなく、いかなる見返りも要らず、送る道でも話をすることは少ない(麻痺しながら人を送る)」。

とてもタイプ2に近いように思える。唯一の違いは見返りを求めないことだろうか。t2の場合は他者に親切にすることで愛を求めるため、通常の段階であれば少なくとも感謝は無意識にでも求めるだろう。t9Soの場合、感謝されない場合は「非常識かも?」程度は思いそうだが、本気で傷つくことはなさそう。

 

t9Soが参加や帰属への自信がなくなった時、その場にいる全ての人に、過度に積極的かつ自発的に奉仕するが、麻痺している状態にある。彼らは自身の「疲労」を麻痺させ、彼らの「積極・自発」のせいで次の日に疲れてしまうが、その時でも非常に「リラックス」しているように見える。

 

積極的な協力と主体的な奉仕は「参加」のパターンだが、決して真に「参加」しているのではない。麻痺しながら主体的かつ積極的になればなるほど、集団から分離しているように感じられる。このような分離は恐怖も招き、これによってさらに主体的かつ積極的なパターンに陥る。これは悪循環である。

「麻痺」の感覚、t9の方なら分かるのだろうか?と思ってリソ本を見たらこっちにも麻痺という言葉があった。「不安な側面を無視」することだという。t9Soは不安な側面を無視した結果、Soとしての集団力を発揮し、t2のようなふるまいをするようになるということだろうか。

 

最後の方には対処法が書いてあるが、t9の方にとってはこれができりゃ苦労しねえよ的内容なので省略(他の記事も成長の道的な部分は省いてます)。