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性格類型のマイナーな資料庫。中国語と英語。

【エニアグラム】タイプ4、タイプ5比較――中国・裴宇晶博士

中国の南京大学には裴宇晶博士という方がいるらしい。企業向けに研修を行っているようで、例えば

www.amazon.cn

といった本も出版している。

さらに、zhihuという大がかりなyahoo知恵袋のようなサイトで直々に結構な長文で解説を行っていたりする。

ここではzhihuに載っているタイプ4とタイプ5の比較を訳し、適当にコメントを加えていく。

t4とt5は、△いずれも内向的かつ恥ずかしがりで、人付き合いに尻込みしている△いずれも個人的空間を非常に気にするとともに、主流の文化から離れ、差別化する強い傾向がある△いずれもオリジナルを好む△いずれも真理と真相を、掘り下げて徹底的かつ完全に探索するのを好み、かつ人生の暗黒面を深く理解している――。

四号和五号都内向,害羞,在人际中退缩,都非常在意个人空间,并都有强烈的偏离主流文化的个性化倾向,都喜欢原创,都喜欢深入、透彻、完整地去探索真理和真相,且都对人生的黑暗面有深刻的认识。

ここで翻訳に用いた三角は並列の印。ダッシュが並列の終わりの位置を示す。

t4とt5の共通点。主タイプがt4またはt5と分かっている人(自認含め)のウィングを考える際は、このような共通点に留意する必要があるだろう。

あるいは、この文章は全体的に行動面を表している。行動の動機がどの程度t4的またはt5的であるかは考えた方がよい。

そうでなければ、4w5または5w4に診断が偏り、4w3や5w6の可能性を早々に捨ててしまうことに繋がる。

 

異なるのは、△t4はまるで「鳳凰が炎を浴びる」ように自身の感情に一体化・耽溺しやすく、フィーリングの流れに飛び込んで全てを感じ、よく感情を自身として取り扱い、感情を通じて自分が誰であるかを理解する△一方t5は「対岸の火事」であり、強い感情がある可能性はあるが、物事の真相を理解するために理性的に"ガラス窓を隔てて"感情を観察する――点である。

不同的是,四号容易认同和沉溺于自己的感受,就好像“凤凰浴火”,他们跳进感觉的河流去感受一切,常把感受当作他们本身,通过感受了解自己是谁; 五号则是“隔岸观火”,他们可能也有强烈的感受,但他们能理性地隔着一层玻璃窗去观察感受,以了解事物的真相。 

1段落目の手段の違いの一つか。

 

したがって、t4は感覚の渦に陥ることで、より自身を見失いやすい。t4は変幻極まりない感覚により、物事への見方が往々にして左右するとともに、自身の立場を堅持しにくい。一方、t5の感覚は世界を探索する上での道具または研究対象にすぎない。彼らは極端に客観的で独立しており、明確で明晰かつ確固不動な個人的意見・立場を持っている。

所以,四号人更容易陷入感觉的漩涡而迷失自己,而变幻莫测的感觉导致四号对事情的观点往往忽左忽右,并很难坚持自己的立场;而五号的感觉仅仅是他们探索世界的工具或研究对象,他们极端客观独立,有明确清晰、坚定不移的个人观点和立场!

ここはt4を悪く書きすぎ、あるいはt5を良いように書きすぎではないかと思った。

まあ「確固不動」が仇となることはあるよね。

 

また、t4とt5はともに創作を好むが、t4の創作は個人の主観的経験を反映するものがより多い。彼らの創作は往々にして「自伝」の性質を帯びている。自身の個人的な物語または周囲の人物の経歴を“底本”とし、創作を通じて自身が誰であるか、および自身の思ったこと、考えたこと、感じたことを表現するのである。一方、t5の創作は現実に関連することの反映である。t5も感覚と想像に頼って「シュルレアリスム」の作品(例えばSFの創作=原注)を創作するが、「シュルレアリスム」はなおも想像力に富んだ現実の延長である。

此外,四号和五号虽然都喜欢创作,但四号的创作更多是在反映他们个人的主观经验,他们的创作往往带有“自传”性质,以他自己的个人故事或身边人的经历为蓝本,透过创作表达他们是谁,以及他们的所思、所想、所感。 五号的创作则是有关现实的反映,五号也经常借助感觉和想象去创作“超现实”的作品(如科幻创作),但“超现实”仍然是现实的一种富有想象力的延伸。

創作をする場合の比較。主観から出発するt4と、客観から出発するt5。

 

したがって、t4は精神、哲学、人文・社会科学などの面における真理を探究するのをより好む傾向にあり、客観的な物理世界の科学者になる者は比較的少ない。一方、t5は客観的に存在する物理世界の探求をより好む傾向にあり、人文・社会科学の類の研究も排除しないが、t4よりも科学者になる傾向が明らかに強い。

所以,四号更倾向于喜欢探究心灵、哲学、人文社科等方面的真理,成为客观物理世界的科学家较少;五号则更倾向于喜欢探求客观存在的物理世界,也不排除人文社科类的研究,他们比四号明显更多倾向于成为科学家。

ここのt4は主に4w5だろうか。

創作のやり方において上述のような違いがあるのならば、学問をやる際の「問いの立て方」も同じように違う傾向にありそう。

 

また、t4は自身の感情を重視し、内心の感情を表現することを好み、個人的感情を

互いに共有することを好む。一方、t5は内心の感情を表現することを恐れ、客観的・理性的に討論したり、分析したりすることを好む。t4は多くの時間と精力を費やして自身の感情を満たすあらゆる環境、雰囲気、品位、形式を作り出す。一方、t5は美的センスを満たす修飾に時間を浪費することを全く好まない。彼らは実際を掴み、簡潔を好み、あらゆる「非機能的」修飾を捨てる。

同时,四号注重自我感受,很喜欢表达内心感受,喜欢彼此分享个人感受,而五号害怕表达内心感受,喜欢客观理性地讨论和分析。四号喜欢花很多时间和精力去创造出一切满足其感受的环境、氛围、风格和形式,五号则完全不喜欢浪费时间在满足美感的修饰上,他们喜欢抓住实质,喜欢简约,摒弃一切“非功能化”的修饰。

ここだけ読むと、5w4は飾りのない簡潔さを美としているのだろうかと思う。

4w5はわからない。

 

したがって、t4は独立的でt5と同じように一人を好むように見えるものの、内心では深いつながりを渇望し、「救われる」ことを渇望し、他人に非現実的な期待と要求をしすぎることがよくある。一方、t5は内的にも外的にも非常に独立しており、他人に殆ど期待や要求をしない。

因此,四号虽然看起来很独立,和五号一样喜欢独处,但内心却渴望深度连接,渴望“被拯救”,常对他人有太多不切实际的、过多的期待和要求,而五号无论内在、外在都非常独立,他们对他人几乎没有期待和要求。

何が「したがって」なのかよくわからない。

これは他の所でもよく言及されている点。他人に期待をするか、しないか。

 

おわりに、t4はt5のことを“ロボット”すぎ、人情味に欠けすぎ、冷淡で非情すぎだと思う可能性がある。一方t5はt4のことを感情的すぎ、フィーリングに頼りすぎ、思い込みが激しい、かつ他人への要求が多すぎだと思う。

最后,四号可能会觉得五号人太过机器人、缺乏人情味、冷漠无情,五号人则觉得四号太情绪化、太凭感觉想当然且对他人要求太多。

感情センターvs.思考センター。

 

実際には、t4はt5の冷静さと理性を学ぶ必要があり、t5も気分や感情に直面するとともに表現するt4から学ぶ必要がある。t4とt5はいずれも現象を越えて宇宙や人間の「深海地帯」を探求する熟考者である。この2種類の人は、人類の科学、文化、芸術などの面における革新と発展に極めて大きく深遠な影響を共同で与えることになるだろう。

其实,四号需要学习五号的冷静和理性,五号也需要学习四号去面对及表达情绪和感受。 四号和五号都是穿越现象探求宇宙人间“深海地带”的沉思者,这两类人的联合将为人类的科学、文化、艺术等方面的创新和发展带来巨大和深远的影响。

この結語は実に中国本土の中国語らしい。

 

~出典~

裴宇晶(2018)「【九型辨析】4号 Vs 5号——人类的沉思者(文/裴宇晶) - 知乎」

https://zhuanlan.zhihu.com/p/44988864(2021年12月11日アクセス)