裴宇晶氏によるt5のニヒリズムの解説。
確かにt5はニヒリズムと言われるが、どのようにニヒリズムなのかは私自身掴めていなかった。
【空虚への執着――t5の「ニヒリズム」】
t5は「万里の大空から歴史の長い河を見る」。視点は万古から未来までを貫くものである。花が咲けばいつか散る、春が去ればいつか秋が来る。あらゆる生命体の存在は短いものである。オギャーと泣き声を上げてから8、90歳の老人になるまでは、瞬く間のことである。生命体が死にながらにして存在する時間は、生きて存在する時間より長い……
【空性之执——5号的“虚无主义”】
5号人“从万里高空,看历史长河”,他们的视角穿越亘古未来。花开总会花谢,春去总有秋来。任何一个生命体的存在都是短暂的,从呱呱落地到耄耋老人,不过是白驹过隙,生命体以死亡存在的时间比生存的时间更长.....
これは随分と俯瞰的な見方のできるt5だ。Niが強くて健全ならこうなのだろう。t5は不健全だと近視眼的になる。
……と思ったが、私がt5であるが故にこの文章の意図を読み誤っている可能性はなきにしもあらず。そう思うのは題名から。
時間を超越する視点だからこそ体験を疎かにするのだということを、暗に示しているように私には見える。
t5にとっては、「新婚の人がそろって骨を持っている」という言葉は、「夫婦が白髪になるまで添い遂げる」ことへの最も本質的な「祝福」である――これがとても受け入れがたいものだとしても。
对5号人来说,“一对新人,两具白骨”是对“白头偕老”的最本质的“祝福”——尽管这非常让人难以接受......
2段落目はt9との違いでもある。暗いテーマも割と喜んで受け入れる。
ちなみに「これがとても受け入れがたい」のは誰かというと、t5ではなく人間一般である。
<出典>
<2021年3月18日日本時間19:57掲載>(2021年12月23日アクセス)